トークイベント「〝本〟と〝デザイナー〟 町口覚+松本弦人、杉浦昭太郎+山家由希」を開催します

トークイベント「〝本〟と〝デザイナー〟 町口覚+松本弦人、杉浦昭太郎+山家由希」を開催します

2018年8月8日 投稿者:

 セルフパブリッシング、リトルプレス、電子書籍 ──『出版』は大きな変革期をむかえています。書店直取引、電子書店流通、オンデマンド出版、SNS宣伝告知、大手出版社の1000部出版、などなど、メディアの形態だけではなく、制作、製造、流通などのフローも様変わりしました。「良い装丁がデザインの使命」であることは変わずですが、デザイナーがかかわる領域は良くも悪くも多様化しています。

 本イベントは、領域も活動も異なる4人のデザイナーのダブルトークとなります。デザイナーと出版者を兼業する町口覚+松本弦人による「リトルプレスの可能性」。小説版ハッカソン「NovelJam」受賞デザイナー杉浦昭太郎+山家由希による「電子出版におけるデザイナーの役割」。この2つのトークから、これからの『本』『出版』『デザイン』を、みなさまとともに考えられればと思います。

第1部

 2018年山田章博賞受賞の杉浦昭太郎と、同特別賞受賞の山家由希が「NovelJam」参加者の視点から、創作の現場で感じたデザイナーの存在意義について語ります。

第2部

 世界最高峰のフォトフェア「PARIS PHOTO」に11年連続で出展している「bookshop M」発行人でありグラフィックデザイナーである町口覚と、2017年ベスト書籍(共同通信)にリトルプレスで初選出された「一〇〇〇文庫」発行人でありグラフィックデザイナーである松本弦人が、それぞれに実践する出版の可能性と問題について掘りさげます。

 小説版ハッカソン「NovelJam」は第3回の募集を開始します(8月1日から)。第2回「NovelJam」はデザインの重要性に気づかされた会でした。著者+編集者+デザイナーの出版ハッカソン「NovelJam」をより良い場にするために、また、セルフパブリッシング、リトルプレスの新たな発見と気づきを得るために、本イベントを企画しました。

 「NovelJam」の参加検討をしている方はもちろん、これからの出版にかかわるデザイナー、クリエイターの方、セルフパブリッシング、リトルプレスの出版者の方々にとって刺激的な内容になると自負しています。

【日時】

2018年8月18日(土)14時~16時ごろ(13時30分受付開始)
※トーク終了後は交流会となります

【内容(予定)】

NovelJamについて(5分)
登壇者:小野寺ひかり(司会・NovelJam 2018秋ディレクター)

第1部(30分):NovelJamにおけるデザイナーの意義、役割について
登壇者:杉浦昭太郎、山家由希、まつもとあつし(NovelJamプロデューサー)、小野寺ひかり(司会・NovelJam 2018秋ディレクター)
〈議題〉
・小説ハッカソン「NovelJam」を振り返って
・NovelJamと商業出版におけるデザインの違い
・見えてきた課題
などをそれぞれ語ってもらう
・(NovelJamを通して考える)これからのデザイナー

休憩(10分)

第2部(40分)+質疑応答10分
登壇者:町口覚松本弦人
「デザイナー出版者」
世界最高峰のフォトフェア「PARIS PHOTO」11年連続出展の「bookshop M」代表町口覚。2017年ベスト書籍(共同通信)リトルプレス初選出の「一〇〇〇文庫」発行人松本弦人。グラフィックデザイナーであり出版者である2人が語る、リトルプレスの実践と可能性。

2つのトークから見えたこと/NovelJam参加についてのご案内(10分)
まつもとあつし(NovelJamプロデューサー)、小野寺ひかり(司会・NovelJam 2018秋ディレクター)

【場所】

グラスシティ渋谷 10F HDE, Inc.
東京都渋谷区南平台町16番28号
問い合わせ先:https://www.aiajp.org/p/contact.html

【参加費(税込)】

一般 2000円(交流会のドリンク・スナック付)
日本独立作家同盟 正会員・法人会員 無料

【チケット】

【登壇者プロフィール】

町口覚(まちぐち・さとし)

町口覚(まちぐち・さとし)
グラフィックデザイナー/パブリッシャー。1971年、東京都生まれ。デザイン事務所「マッチアンドカンパニー」主宰。気鋭の写真家たちとの交流が深く、これまでに数多くの写真集をディレクションしている。また、映画・演劇・展覧会のグラフィックデザイン、書籍の装幀などを幅広く手掛け、常に表現者たちと徹底的に向き合い、独自の姿勢でものづくりに取り組んでいる。2005年、自社で写真集を出版・流通させることに挑戦するため、写真集レーベル「M」を立ち上げると同時に、写真集販売会社「bookshop M」を設立。2008年より世界最大級の写真の祭典「PARIS PHOTO」にも出展しつづけ、世界を視野に“日本の写真集の可能性”を追求している。2009年造本装幀コンクール経済産業大臣賞、2014年東京TDC賞、2015年造本装幀コンクール経済産業大臣賞など国内外の受賞多数。
http://www.matchandcompany.com/
http://www.bookshop-m.com/

松本弦人(まつもと・げんと)

松本弦人(まつもと・げんと)
グラフィック・デザイナー メディア・プロデューサー BCCKS CCO
コンピュータによるグラフィック・デザインの黎明期から積極的に先端技術を取り入れ、様々なメディアデザインに取り組む。『ポップアップコンピュータ』『ジャングルパーク』『動物番長』の企画・監督・デザインを務める。休刊前の『STUDIO VOICE』アート・ディレクター、プリント・オンデマンド出版『一〇〇〇文庫』発行人。東京タイプディレクターズクラブ理事、受賞歴 : マルチメディアグランリ、日本ソフトウェア大賞、ADC賞、TDC 賞、 The Best Interactive Awards 他多数。

杉浦昭太郎(すぎうら・しょうたろう)

杉浦昭太郎(すぎうら・しょうたろう)
グラフィックデザイナー、アートディレクター。
広告制作プロダクション、マーケティングプロダクションを経て、会社役員のかたわら現役デザイナーとして活動している。
広告的な制作手法とインストアマーケティングの知見を個人出版で活かす学びのためNovelJam2018に参加。山田章博賞受賞。

山家由希(やまか・ゆき)

山家由希(やまか・ゆき)
グラフィックデザイナー。1982年新潟県生まれ、東京都在住。専門学校卒業後、広告制作会社に10年間勤務したのちフリーランス。電子書籍のカバー、ブックデザインなどを手がける。

まつもとあつし(NovelJamプロデューサー)

まつもとあつし(NovelJamプロデューサー)
IT系スタートアップ・出版社・広告代理店、アニメ事業会社などを経て、フリーランスに。実務経験を活かしながら、IT・アニメなどのトレンドや社会・経済との関係をビジネスの視点から解き明かす。ASCII.jp・ITmediaなどに寄稿、連載。デジタルコンテンツ関連の著書多数。法政大学/専修大学兼任講師・デジタルハリウッド大学院DCM修士(専門職)・東京大学大学院社会情報学修士(社会情報学)
http://atsushi-matsumoto.jp/
日本独立作家同盟理事・NovelJam部会副部会長。

小野寺ひかり(司会・NovelJam2018秋ディレクター)

小野寺ひかり(司会・NovelJam2018秋ディレクター)
文筆家。広告代理店勤務のかたわら、脚本・ライターを経て、フリーランスに。2018年「本」と「人」をつなぐ活動に関心をもち、現在「まちライブラリー」東京事務局にて活動中。日本独立作家同盟。NovelJamディレクター。

【主催】

NPO法人日本独立作家同盟